なんだこれは…
みなさんこんにちは。
事前にリリースされていた通り、去る11月16日、BALMUDAから新型スマートフォン「BALMUDA Phone」が発表されました。
日本の新興家電メーカーがスマホを出す、ということで非常に注目が集まっていましたが、蓋を開けてみれば酷評の嵐でした。
そこで今回はあえて今回はこのスマホの良いところを探してみようと思います。
目次
そもそもどんなスペック
本題に入る前に、おおよそのスペックをおさらいしましょう。
こんな感じです。
サイズ |
123mm×69mm×13.7mm |
重さ |
138g |
画面サイズ |
4.9インチフルHD |
CPU |
Snapdragon765 |
メモリ |
6GB |
ストレージ |
128GB |
アウトカメラ |
4800万画素シングルカメラ |
インカメラ |
800万画素カメラ |
バッテリー |
2500mAh |
生体認証 |
指紋認証 |
おサイフケータイ |
対応 |
ぱっと見はミドルクラスのモデルですね。
小型のスマホなのでバッテリーが小さいのは仕方ないのですが、最低限積むものは積んでいます。これだけだと特に問題はなさそうですが、問題はお値段。
発表時点の価格ですが、
SIMフリーモデルで104800。
そしてソフトバンクモデルは143900円。
いや、ぼったくりすぎん?
一番叩かれる原因になっているのはここでしょう。
どこに金かかっとるじゃ!デザイン料高すぎだろ!という印象をどうしても抱いてしまいます。
良いところ
さて、とはいえ一応今回の記事のテーマはいいところを書くということなので、色々発表された内容を見た中でよかったところを数点あげてみます。
アプリ(一部除く)
これは面白そうだと思いました。
スケジュール表の大きさを自在に変更することができる、というのは、地味に便利そう。
メモアプリも、自分で自由にグルーピングできたりするみたいなので割と興味はあります。
え?電卓アプリ?そんなのフリーのやつで良くない?
大きさと画面比率
製品の発表会で社長は「今のスマホは大きすぎる」という話をしていましたが、これには確かに、と思いました。6インチ以上のモデルが増えているので、小型スマホが欲しい人にとっては肩身の狭い環境なのもわからなくはないです。
4.9インチというのはまぁまぁ良い大きさですし、画面比率も縦長の風潮を全否定するようなサイズ。多分16:9に近いのではないでしょうか。動画見ようとして横向きにした時なんかは見やすそうです。
ただ、小型スマホ市場って、iPhone 13miniやRakuten handにどれだけ勝てるか、というのはあります。後者はさておき前者にはデザイン含めて全てにおいて負けてますからね…。
これだけ
正直、触ってみたら色々変わってくるかもしれませんが、率直な印象ではいいところはこれくらいです。
まとめ
価格は問題
さて、良いところを考えるといって二つしかあげられませんでしたが、それは結局このBALMUDA Phoneが普通のスマホでしかないという証明ではないでしょうか。
かなり叩かれている印象は受けるものの、結局その原因は全て価格に集約します。
例えばこのスマホが同じクラスのスペックを持つPixel 5a 5Gに近い6万〜7万あたりの価格だったら、「まあそんなもんか」くらいだったと思います。むしろしっかり特徴を作っているという点では好意的に受け止められたかもしれません。専用アプリを作っているのも、ソフトウェアを含めたデザインという意味では(とてもガラケー的な発想ですが)好意的に受け止めることもできます。
デバイスと言うよりも雑貨
残念ながら、スマホとしてはデザインがイマイチでした。ここで言っているデザインとは単純な見た目というよりもユーザー体験も含めたものです。
大型で四角く、大容量のバッテリーに大型のカメラを搭載。これが現代のスマホのスタンダードです。当然各社はこれまでのノウハウの蓄積を元に、そういったデザインにしてるのだと思います。
そこをあえて外してきているのは、いわゆる家電メーカーならではの視点といえます。ただその結果、ユーザーエクスペリエンスの意識が薄いデザインになってしまっている印象です。ある意味ではAppleの対極ともいえるアプローチです。特に背面部品(カメラ、ライト、ランプ、スピーカー、指紋センサー)の位置はどうにかならなかったんでしょうか…。
例えるなら、ヴィレッジヴァンガードなどで販売されているちょっとセオリーを外した本や雑貨の発想です。ここは良し悪しはなく、そういう製品も世の中にはあってもいいかな、くらいに私は思っています。たしかに会見で社長の言っていた通り、同じようなデザインのスマホだけだとつまらないですからね。
そう、同じような…
同じ…ような…
今のスマホって割とユニークなデザイン多くないですか、社長?
もしかしてこの社長はiPhoneしか見えてないのか…?
おそらくヒット商品にする気もない
冗談はさておき、今回のBALMUDA Phoneについては、大々的に10万台とかを売るようなイメージなどもしていないでしょう。
少数生産で売ったとしても1〜3万台程度ではないでしょうか。
理由は、攻めているところがあまりにニッチすぎるからです。
いいところとしても書いたものの、小型スマホが市場にないのは「求めている人が少ないから」です。オシャレ家電で勢いに乗っているBALMUDAがそれをわかっていないとは思えません。
価格も本当に欲しい人なら出さなくもない…そしてBALMUDAの名前も一緒に売れる、はず…。なんて計算をしているのではないでしょうか。
もっとも、Apple以上に信仰心が問われるモデルなので、どんなにBALMUDAのファンがいてもそのうちの何割が購入に至るかは不明ですが…
さて、こんな記事を読んでいる皆さんは多少なりとも興味がある方々なのかなとは思います。
そんな(?)みなさまのためにか、BALMUDAではBALMUDAで購入したSIMフリーモデルを対象に「TRY ME!」キャンペーンとして30日間の返金保証キャンペーンを打っています。
手数料が1000円別でかかりますが、対象のキャンペーンに申し込んで購入した場合は30日以内の返品で全額返金されます。気になった方は試してみてもいいのではないでしょうか?
え、お前はどうするのかって?
やりませんが…何か?
ではまた(^^)/~~~
IT業界からコンサルに飛んだよくある社畜。
できるだけ人生を楽に生きるためにライフハックオタク化した。